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クリミア併合記念通貨・紙幣【ロシア】

2019年の年始にロシアのクリミア半島を訪問しました。

その際に購入したロシア銀行発行の「クリミア併合記念通貨」を紹介します。

 

クリミア半島って?

まず、クリミア半島は黒海沿岸にある半島。

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ウクライナ南部に位置し、黒海に突き出ています。

ここはかつてから大国がせめぎあう勢力のぶつかる場所でした。

ソ連崩壊後はウクライナ領でしたが、2014年2月にロシア軍とみられる軍隊が侵攻し、その監視下で住民投票が行われ、賛成多数になりました。

その結果を受けてロシアはクリミア共和国の独立を承認。そして二国間条約を締結し、「合法的に」クリミアをロシアに編入しました。

 

この編入はそのプロセスの不透明さは誰しもが思うところであり、世界のほとんどの国からは承認されていません。これにより対露制裁も発動され、現在のロシア経済の低迷につながっています。

当然、欧米の自由主義各国と協調する日本も編入を認めておらず、日本発行の地図ではウクライナ領扱いとなっています。

 

クリミアって安全なの?

ちなみに外務省の海外危険情報ではレベル3。

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「クリミア自治共和国及びセヴァストーポリ市では,ロシアによる不法占拠により,ウクライナ政府の統治が依然及んでいないため,どのような目的であれこの地域への渡航は止めてください(外務省海外安全ホームページ)」と渡航中止勧告を発令しています。

 

外務省のHPによると

(1)クリミア自治共和国及びセヴァストーポリ市
危険レベル3「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」(滞在中の方は事情が許す限り早期の退避を検討してください。)(継続)
 2014年の政変を受けて,ロシア系住民が多く住むクリミア自治共和国及びセヴァストーポリ市(以下「クリミア」)では,ウクライナの領土の一体性を支持する住民と武装勢力との間で対立が深まり,武装勢力が行政府庁舎等を占拠する事態へと発展しました。2014年 3月,自称「クリミア共和国」議会及びセヴァストーポリ「市議会」が「独立宣言」を採択し,その後,クリミアのロシアへの編入等を問う「住民投票」が違法に実施されました。この「住民投票」において,実施委員会は投票者の約96%がクリミアのロシア編入に「賛成」したと発表し,これを受けてロシアはクリミアを違法に「併合」しました。ウクライナ及び欧米諸国はこのロシアによる行為を非難し,同国によるクリミア「併合」を認めていません。
 クリミアでは現在までロシアによる不法占拠が継続しており,ウクライナ政府の統治が及んでいません。ウクライナ政府は,クリミアに立ち入る場合には,同国政府の許可を得る必要があるとしています。また,ロシアからクリミアへの立ち入りは違法と見なし,ウクライナ国内法による処罰の対象としています
日本政府は,クリミアはウクライナの領土であるとの立場ですが,上記のとおりウクライナ政府の統治が及んでいないことから,仮に邦人渡航者がクリミアにおいて何らかの不測の事態に巻き込まれても,在ウクライナ日本国大使館による邦人援護を受けることは極めて困難です。さらに,状況によっては今後道路や空港が完全に封鎖されるなど,移動手段が大きく制限される可能性もあります。
 つきましては,クリミアについて危険レベル3:「渡航は止めてください(渡航中止勧告)。」(滞在中の方は事情が許す限り早期の退避を検討してください。)の発出を継続しますので,この地域への渡航は,目的の如何を問わず止めてください。また,既にこの地域に滞在している方は,事情が許す限り早期の退避を検討してください。
なお,クリミアにおける取材について,報道各社等に向けて注意喚起を出しています。フリーの報道関係者を含め,2015年2月13日付「ウクライナ・クリミア半島での取材についての注意喚起」を踏まえ,クリミアへの渡航・滞在を見合わせるよう,強くお願いします。

 として、ロシアによる編入は国際法に準拠しておらず、不法占拠により、ウクライナ政府の統治は及んでおらず、在ウクライナ日本大使館の保護も難しいため渡航を中止するよう勧告しています。

 

それならば在ロシア日本大使館が邦人保護を担当すればよいのでは、と思うのですが日本政府が編入を認めていない以上厳しいのでしょう。

ちなみに私がクリミアを訪問した時は安全でした。治安としてはロシア並みでウクライナの首都キエフより治安は良いと感じました。

 

クリミア併合記念通貨

クリミア各都市、観光地の売店には併合記念グッズの類はあまり並んでおらず、

私の中で一番欲しいと思えたのはロシア銀行(БАНК РОССИИ)発行の併合記念通貨。

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どこでも売っていたのは下に並んでいる10ルーブル硬貨。

セヴァストーポリ特別市は沈没船のモニュメント。クリミア共和国はヤルタ近郊にあるツバメの巣城の図柄が描かれています。

キオスクや書店では色なしは100ルーブル、色付きは180ルーブルで売られていました。

 

左上の冊子タイプ。第四の中に色なし10ルーブル硬貨が二種類入って150ルーブルでした。

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拡大図。色付きはクリミア半島にロシア国旗で塗られ、ロシアの領土になったことを示しています。台紙の写真も素敵ですし、クリミア土産にちょうど良い一品です。

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ちなみに100ルーブル記念紙幣も当時発行されていたようで、

その図柄をモチーフにした模造紙幣やマグネットも販売されていました。

紙幣の表面(左)はツバメの巣城やバフチサライのハーン宮殿、

裏面(中央)はセヴァストーポリ市が描かれています。

ちなみにこれはみやげ物であるため、100ルーブルの上に【это сувенир(これは土産品)】としっかり書かれています。

本物の紙幣も売られていましたが400ルーブル程度と高くて買いませんでした。

 

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クリミア編入2周年日のキエフのマイダン広場。反ロシア集会が開かれていた。

クリミア半島は外務省の見解通り、渡航するにはかなり労力のかかる場所であることは間違いありません。渡航はおすすめしませんが、渡航された際には是非お土産に探してみてください。

(私の個人的な見解ではクリミア半島はロシアに属しているとは考えてはいません)

Ps.そのうちクリミア旅行記も書きます

 

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