世界地図を読みながら

地球を動き回ってないと落ち着かない日常

満洲旅✈②*長春・満州遺産巡り*

 

enamin.hatenablog.com

 

【2017-2/1】

7時頃起床しました。

東の空から朝日が昇り、社会主義的なマンションが中国らしいです。
 
二月の長春ですから、気温は氷点下15度くらい。寒い朝でした。
 
さて、長春はかつて満洲国時代は新京と呼ばれた首都でした。
新しい都をつくろうと多くの日本人が建設に勤しんでいたようです。
この日はその遺構をめぐることにします。
@日本時代からある大和ホテル
 
 
まず、7:50頃、宿に近くで朝ごはん探し。
近くにあったこんなお店に入ります。
頼んだのは豚肉と牛肉の水餃と卵スープ。全部で56元でした。
出てきたのは十数粒ある水餃子。これで200円ほどだから安すぎますね。
 
水餃子二皿を二人でぺろりと平らげ、長春駅北から軽軌(トラム)に乗ります。
運賃は2元10分ほどで偽皇宮駅に到着。
偽満洲国皇宮に向かいます。
 
ここはずっと行ってみたかった満洲帝國皇帝愛新覚羅溥儀の宮殿。
映画ラストエンペラーの舞台としても知られています。
 
大学一年の時、新宿でその映画を見てからずっと来てみたかったのです。
入場料は学割で30元(460円)大人だと80元と少し高め。
 
中国の観光地はかなり価格が高いのがあれですよね。
ただ、学割は二本以上にしっかりしていて学生であれば意外と安くは入れる点は〇、その点日本よりずっと進んでいます。
 
実はこの日の14時には列車に乗らなければならないので駆け足で。
 
満洲国の旗や勲章とかもありました。
中国では満洲国のことは偽満洲国と表すのですが、これは中華人民共和国が満洲国を国家として認めておらず、偽物の国が存在していたと認識しているためです。
そのためこれらの展示も偽物の満洲のしていた犯罪行為的な文脈の中で説明がなされています。日本語での説明もあるのですが、日本人の僕からすると、ひどいことをしていたんだなあなんて思わず、立派な勲章や書、そして立派な建物の写真を見ると、よくぞ戦前にこれほど立派なものを作っていたんだなあ、なんて思いましたねw
おそらく中国人もそう思っているのではないでしょうか。少なくとも今の長春よりきれいですし。
 
 
 
溥儀や妃の寝室やら。驚くことに東郷元帥の書や近衛首相の書までありました。
すごい。。。本物だとしたらかなり価値がありそうです。
 
 
応接間や謁見室など。かなり立派ですね。ただ赤坂の迎賓館とかと比べると落ちます。どうやらここは仮の皇宮だったようです。
 




そしてまた別の宮殿。
日本式の和室は日満離れられぬことを示しているそうです。
1934年から帝政に移行した満洲帝国の皇帝、愛新覚羅溥儀は皇帝と言えど関東軍の日本人のお目付け役、いわば監視、が付き国の運営に関しても口出しできず、また監視も恐れ暮らしていたそうです。
本人は清王朝の復興を目指していたようですが、それとは程遠い実情だったようで、なんだか可哀そうになりました。
 
@ここはラストエンペラーで溥儀が逃げるシーンに出てくるところ。
 
これがこの建物の外観。
そして外に出て写真を撮ろうと思いましたが工事中w残念です。
 
外には天照大御神の防空壕
 
そして溥儀用の防空壕
空襲があると溥儀たち家族はここに逃げたようです。
未だにそれが残っていて中に入れたのですが、上から閉められたら逃げられないなあ、なんて思いました。耐震性とかで日本だったら入れなさそうですね。
 
@中国時代の機関車も。
 
ここは、大きな博物館でした。1980年代に大規模改修をしたようで、立派で見ごたえのある場所でした。満洲、というより愛新覚羅溥儀の不運な人生について考えさせられました。
 
ちなみに、入場者はほとんどが中国人。日本人は見かけませんでした。
やはり、中国的には日本の犯罪行為を展示している場所なので、少し肩身は狭かったですね。(個人的には満洲のことを勉強できてかなり楽しかったですが)
 
ここから帰りはバスで長春駅前に向かい、宿をチェックアウトします。
 
2/1の昼過ぎ、
長春駅前からバスに乗り込みます。
バスに乗るときですが、中国のバスは訳が分かりません。バス停に行先等は書いてあるのですがバス停などわからないので、基本的にスマホのグーグルマップの経路検索で出てきたものに乗っています。長春の場合、所要時間はあてにならなかったのですが、行先等は正確でした。
 
ちなみに、中国のWIFI、SIMカードではグーグルやTwitter、ラインは使えません。そのため、事前に香港のSIMカードをAmazonで買っておいて使っています。香港のSIMカードを国際ローミングとして使うことによりそれらアプリが使えるようになります。
これを使うのはSIMフリーであることが前提ですが、今時SIMフリーの人のほうが多いのではないでしょうか。
そして向かった先は、地質宮。満洲国の新皇宮として建設されたものです。
資材不足で建設は中断され、戦後完成したものらしいです。
 
ここで、日本語の喋れる中国人に話しかけられました。どうやら、妻と息子は日本で暮らしているのですが、大学生の息子が中国に関心を持ってくれないと嘆いていました。どうして長春に来たのか、と聞かれ「満洲国の遺構を見に来た」と答えると「ああ、そうか。。。」とつぶやいてお別れしました。
概ね、長春の人々は優しい人が多かったです。
けれども、あまり良い顔をされない場合もありました。
 
そして次は、満洲国軍事部。
 
今は吉林大学病院になっていて中にも入れました。
城のようで立派ですね。
 
 
その向かいにあるのが満洲国国務院。
 
国会議事堂にあたる建物で、これがすごく楽しみだったのですが工事中でした。
残念。皇宮といい工事する季節のようです。
 
@門のそばには奉安殿のような建物もありました。
 
計画都市なだけあって長春の大通りはかなり広いです。
哈爾浜や奉天はロシアが建設したようですが、新京は日本が建設したので、
それらに負けぬよう、建設したんですね。
 
少し歩くと長春大学の建物に菊の御紋と満洲国の紋章が。
 
両側に菊の御紋、中央には満洲国の御紋です。
この建物、調べても何かわからなかったのですが、満洲時代のものでしょうね。
なんだったのでしょうか。
 
そして、神武殿。ここは是が非にでも見てみたかった場所。
 
日本風の大きな武道館です。戦後70年経過した今も、中国にこんな日本を象徴するかのような建物があるのはすごくないですか。破風もしっかりありますし。
感動しました。あの共産主義の中国に鎮座する城郭風建物、素敵ですねえ。
 
そして、近くのバス停から駅に戻る途中。
旧関東軍司令部。いまは共産党の施設だそうです。
これのモデルは名古屋城。確かにそれっぽいですねえ。ここも素敵です。
 
かなり駆け足でしたが、どうしても訪れたかった長春。
満洲時代の都、新京で遺構めぐりができた楽しいひと時でした。
夢だった満洲巡りが叶って幸せでした。しかし、行けなかった建物はまだたくさんあるので暖かい時期にまた訪れたいなと思いました。
この日は気温氷点下10度以下でしたから、
歩くだけでもかなり体にダメージが来るので大変でした。
 
そして長春駅から哈爾浜西駅行きの列車に。
(長春13:54→哈爾浜西15:08)
またまたドイツの高速列車でした。
食堂車で麻婆茄子丼を15元(220円くらい)で購入。
結構辛かったです。
 
一時間ほどで哈爾浜西駅に到着。
運賃は2200円ほどなのでかなり安いです。
ちなみにC-tripというアプリから購入しました。
このアプリだと手数料20元がとられますが、日本から事前に乗車券を購入できるので便利です。ただ中国の鉄道駅の窓口で引き換えになります。
今回は地下鉄を乗り継ぎます。運賃は距離制で今回は2元でした。
できたばかりのようでかなりきれいでした。
医大二院という駅で乗り換えます。
鉄路局という駅で降りて、そこからバス(1元)で中央大街を目指します。
続く。